共産主義者同盟(火花)

第51回衆議院議員選挙の結果分析(2)―自民圧勝をもたらした地殻変動―

渋谷 一三
474号(2026年02月)所収


1.「みらい」「参政党」などSNSを駆使できる政党の躍進

このことはSNSの宣伝能力が卓越したものであることを東京都知事選に続き、改めて示した。
今のところ、この媒体は短く結論だけを言うという手法になじんでいて、正確な議論を組織するのではなく、煽動に向いている。
このため、ナチズムを生み出す素地が十分にあり、参政党の「一人ひとりが日本」という言語が指す意味内容がないスローガンなどが、反復を通じて浸みこみ易い。
そういう意味では、極めて危険な状況が現出している。

2.世代交代

今回議席を伸ばした党の党首は皆若く、泥臭くドジョウのようにと自負していた野田氏のような「腹芸」をする古いタイプの政治家が党首の党は大敗した。
これは立憲民主党内でも見られる現象で、落選した岡田・小沢氏などの旧党幹部に対し大逆境の中辛勝した小川氏や泉氏は若い。(若い世代に入る安住氏は他党を批判する力がなく、偉そうにけなすことしか出来ないことを皆が見抜いているので落選)
この傾向は多分に行き過ぎている。
「高齢者が比較的多く投票に行く結果、高齢者のための政策がまかり通る結果になっている」という煽動が浸透した結果、「豊かな老後」を満喫している労働者上層部の共稼ぎだった年金生活者が目障りになり、高齢者全体が敵視されるようになった。
これもまた、危険な傾向だ。
ほとんどの高齢者は持ち家もなく年金は家賃で全額消え、生きて行くためには皆がやりたがらない低賃金のきつい労働に従事している。この層は、物価の上昇により、文字通り、生きて行けないところまで追い詰められている。が、日本人の特性と老人であるという特性によって、暴動を起こす気力も体力もなく野たれ死んでいくので、体制にとって危険な存在となっていない。




TOP