共産主義者同盟(火花)

第51回衆議院議員選挙の結果分析(1) ―自民圧勝の原因―

渋谷 一三
474号(2026年02月)所収


1.自民が過半数に届かないため、野党の政策を呑まなければならない状況が続くことへの「行き過ぎ」感と閉塞感。

2.初の女性首相を3カ月間で辞めさせたくないとのムード票を多くの人々が投じた。

3.世界が平和の世界ではなく戦争の世界であることの現実認識が進んだことにより、城内平和主義政党に見切りをつけた。

(1) ガソリン減税は物価を押し下げる効果があり、これを国民民主党が主張した際には、大いに支持が集まった。『年収の壁』についてもパートタイム主婦労働者家庭の労働者上層を中心に、この引き上げを主張した国民民主党の躍進をもたらした。
だが、これが消費税の撤廃まで踏み込むと、『やり過ぎ感』がもたらされ、撤廃を主張する「れいわ」「共産党」、食料品への消費税撤廃を打ち出した「中道改革連合」の大幅議席減となった。

(2) 「高市早苗が首相を続けてよいか、進退をかける」と宣言した戦術が効を奏し、若い世代の女性を中心に自民党に投票したことのない人々を取り込むことに成功した。

(3) プーチンによるウクライナ侵略、イスラエルによるガザでの大量虐殺、トランプによるイラン空爆・ベネズエラ大統領拉致・グリーンランド領有策動、中国による台湾侵攻の脅威
これらによって、「平和外交」の主張が逆に反感を呼ぶまでになった。
社民党の「消滅」、共産党の議席半減、「中道」の大敗。軍備増強を打ち出した自民・参政党の躍進。




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